名古屋市美術館協力会 2013秋の美術館見学ツアー

カテゴリ:Ron.,アートツアー 投稿者:editor

 9月28日から1泊2日の美術館見学ツアーに参加しました。今回は琳派から現代美術までと幅広い内容で、参加者の満足度が高いツアーでした。

 美術館発は、午前8時。好天に恵まれ、途中の城端SAハイウェイオアシスの農産品直売所ではアケビ、みょうが、菊芋の酢漬けなど土産物を買い込む人が多く、「買い出し」のために帰りも寄ることになりました。

石川県立美術館前にて

石川県立美術館前にて


 この日最初の見学は石川県立美術館「俵屋宗達と琳派」。俵屋宗達の国宝「蓮池水禽図」と尾形光琳の「風神雷神図」を間近で見ました。常設展では野々村仁清の雉子香炉一対のために1室が充てられ「雌雄が三百年ぶりに再会」と、説明がありました。色鮮やかな雄の香炉は、国宝です。

金沢21世紀美術館前にて

金沢21世紀美術館前にて


 次の見学は金沢21世紀美術館。石川県美とは打って変わり、テーマパークのような賑わいでした。当日は、あいちトリエンナーレ2010出品作家の島袋道浩のアーティスト・トークがあり、2010年の「作家を囲む会」で島袋さんと懇談した協力会員は、懐かしそうにトークを聞いていました。

御用達の和菓子屋さん

御用達の和菓子屋さん

 28日の夜は自由行動。友人と再会して食事する人、ライトアップバスで夜散歩をする人など様々でしたが、心残りは、夕食後にジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」が見られなかったことですね。金沢21世紀美術館は午後8時閉館ですが、「ブルー・プラネット・スカイ」は無料エリアなので午後10時まで入れたのです。知らなかった、残念。

 翌29日は、高岡市美術館「岸田劉生の軌跡」からスタート。日本画や本の装丁、版画が主体で洋画はわずかという異色の展覧会です。帰りのバスでは、岸田劉生が専門の市美の山田さんから詳しい解説がありました。

 昼食後に曹洞宗瑞龍寺を見学。国宝の仏殿、山門、法堂、いずれも見事でしたが、一番素晴らしかったのは住職のギャラリートークでした。「半沢直樹」まで出てくる話術に思わず引き込まれ、あっという間に40分程が過ぎていました。高岡市に来る機会があれば、また瑞龍寺を見たい。

瑞龍寺にて

瑞龍寺にて

最後は、富山県立近代美術館。常設展が良かった。荒川修作や岡本太郎の「明日の神話」、ポール・デルボー、ジョージ・シーガルなど、市美や県美の兄弟姉妹に出会ったような、どこか懐かしく、落ち着ける内容でした。公園の中、隣が科学博物館、というのも懐かしく感じました。

今回のツアー、帰りのバスで拍手が多かったのは、①瑞龍寺、②富山県美常設展、③石川県美「俵屋宗達と琳派」。番外は、市美の山田さんだけが見た夜の「ブルー・プラネット・スカイ」。「10時までと知ってたなら、事前に教えてよ。」と、参加者からブーイングの嵐でした。
(Ron.)

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