「あいちトリエンナーレ2013」ギャラリートーク

カテゴリ:協力会ギャラリートーク 投稿者:members

 8月11日(日)の夕方、先日から始まった「あいちトリエンナーレ2013」のギャラリートークが行われた。先回の「あいトリ2010」でも多くの作品に出会えたが、今回はガイドトーク・ボランティアに参加していることもあり、とても楽しみにしていた。

あいトリ2013_ラッピングカー_横山裕一

あいトリ2013_ラッピングカー_横山裕一

 いつもどおり、2階講堂に集まって概説を聞く。担当の山田学芸係長は開口一番「現代美術のギャラリートークに50名を超える参加者がいて驚いています」と言われたが、確かに「あいトリ2010」のときは10名くらいだったので、ずいぶん注目度が上がったようだ。

今回、名古屋市美会場で展示されていた5名の作家のうち、とりわけ印象的だったのは、杉戸洋氏の空間構成と、藤森照信氏の「泥舟」だった。2階展示室を大きなカラーメッシュでいくつもの小部屋に分割した杉戸氏の作品の中に入ると、まるで氏の作品中の登場人物になったかのように、心地よい色彩に取り囲まれる。ただ、仕切りの発泡スチロールのブロックは崩れやすいので要注意。

あいトリ2013_色彩に囲まれて_杉戸洋

あいトリ2013_色彩に囲まれて_杉戸洋

 展示室を出て、美術館東側に回ると見えてくるのが宙に浮かぶ「泥舟」だ。まるで、ぶんぶく茶釜の狸みたいでユーモラスな形をしている。美術館開館時間中は予約制で梯子を上って、中に入れるそうだが、人気が高く、かなり待たなければならないようだ。すでに、舟に登った人によると、お昼前後は中が暑いので、夕方がおすすめ!らしい。

あいトリ2013_空飛ぶ泥舟_藤森照信

あいトリ2013_空飛ぶ泥舟_藤森照信

 ギャラリートークはさらに続き、サンクンガーデンの青木野枝氏の「ふりそそぐもの」の間を抜け、地下の常設展示室へ入ると、岡本太郎氏、荒川修作氏の作品に出迎えられる。山田学芸係長によれば、今回のあいトリ2013の展示は、常設展示の作品も含めて完結しているそうなので、こちらも見逃せない。

あいトリ2013_サンクンガーデンにも_青木野枝

あいトリ2013_サンクンガーデンにも_青木野枝

そんな、こんなでギャラリートークも無事終了!したのだが、解散と同時に足早に北の方角に向かうグループがあった。トークと同時刻に行われたマーロン・グリフィスのパレードを見に行ったらしい。彼らはパレードに間に合ったのだろうか。
ともあれ、あいトリ2013の夏はアツイようだ。
杉山 博之

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