ベン・シャーン展 ギャラリートーク

カテゴリ:協力会ギャラリートーク 投稿者:editor
テーブル状の展示ケースの中をのぞきながらおしゃべり

テーブル状の展示ケースの中をのぞきながら

 2月12日、名古屋市美術館にて開催されているベン・シャーン展のギャラリートークが行われ、48名が参加しました。ベン・シャーンはクロスメディア・アーティストと称され、写真、絵画、グラフィック・アートなどの様々な方法で彼の生きた時代の社会問題や世相を表現した作家で、参加者は担当学芸員の角田美奈子さんの解説を交えてゆっくりと鑑賞することが出来ました。

当日は48名の会員が参加

当日は48名の会員が参加

 

 今回の展覧会で一番印象深かったのは第五福竜丸事件をとりあげた『ラッキー・ドラゴン』(1954年、ビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験により静岡県焼津港所属のマグロ漁船第五福竜丸が被曝した事件)で、この事件の最初の犠牲者となった無線長・久保山愛吉さんの肖像画が描かれていました。世界で唯一の原爆被爆国である日本で、しかも昨年3月に津波によるものとはいえ原子力災害に見舞われているなかでこのような作品に出会うと、あらためて放射能の恐ろしさについて考えさせられます。

会員 中村麻弥

直接角田学芸員に質問する会員も…

直接角田学芸員に質問する会員も…

ラッキー・ドラゴンの前で

ラッキー・ドラゴンの前で

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